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白質疾患White matter diseases

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どんな疾患?

脳は、神経細胞が集まる灰⽩質と神経細胞同⼠を結ぶ⽩質に分かれています。
⽩質疾患は、この⽩質部分が正常に形成されない、
または時間の経過とともに変性・障害される疾患です。

これは発達の初期段階から発症する先天性のタイプと、
成⼈期になってから発症する後天性のタイプまでさまざまな疾患があります。

疾患の特徴

⽩質脳症は、⽩質の主な構成成分であるミエリン鞘の形成や維持に関わる異常、
神経細胞への酸素や栄養分の供給が不⾜する神経栄養障害、
炎症によるミエリン鞘の破壊、⽩質に対する⾎流の低下などが想定されています。

先天性の遺伝性⽩質疾患では、⽩質に存在するグリア細胞
(アストロサイト、オリゴデンドロサイト、ミクログリア)
の障害が⽣じることが原因と考えられています。

研究状況

遺伝性⽩質疾患にはアレキサンダー病、Pelizaeus-Merzbacher病、
ライソゾーム病などが含まれます。
これらの疾患には関連する遺伝⼦の変異が知られていますが、
発症機序はまだ⼗分に解明されていません。

これらのような⽩質脳症患者さんから樹⽴したiPS細胞を⽤いて、
⽩質脳症の分⼦機序の解明とモデル構築、治療法開発への応⽤が進められています。

細胞名 病名 採取時年齢 性別 体細胞 臨床情報
CADASIL1-1 皮質下梗塞と白質脳症を伴う常染色体優性脳動脈症 49 F fibroblast 詳細表示
CADASIL4E1 皮質下梗塞と白質脳症を伴う常染色体優性脳動脈症 51 M fibroblast 詳細表示
CADASIL5E2 皮質下梗塞と白質脳症を伴う常染色体優性脳動脈症 47 M PBMC 詳細表示
HDLS1EL2 神経軸索スフェロイド形成を伴う遺伝性びまん性白質脳症 22 F PBMC 詳細表示
HDLS3EL4 神経軸索スフェロイド形成を伴う遺伝性びまん性白質脳症 35 F PBMC 詳細表示
HDLS7EL1 神経軸索スフェロイド形成を伴う遺伝性びまん性白質脳症 45 M PBMC 詳細表示
Labrune Syndrome1EL1 Labrune症候群 38 F PBMC 詳細表示
SCD30EL3 歯状核赤核・淡蒼球ルイ体萎縮症 31 F PBMC 詳細表示
SCD31EL5 歯状核赤核・淡蒼球ルイ体萎縮症 30 M PBMC 詳細表示

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